ノリ加入も主役譲らん!村田「俺が4番」弾

[ 2011年5月27日 06:00 ]

<横・楽>6回2死一塁、中越え2ランを放つ村田

交流戦 横浜2―1楽天

(5月26日 横浜)
 打った瞬間わかった。だからこそ、日々全力疾走の横浜・村田は、バックスクリーン横に突き刺さる白球を見ながら、ゆっくり歩きだした。

 「見た通りです。ガッツポーズもできて幸せ。ひちょりがバント失敗したので何とかカバーしようと思って、うふふっ」

 無死一塁から送りバントを失敗した森本が恥ずかしそうにベンチからお立ち台脇まで飛び出して来た。村田の周囲に笑顔の輪ができる。ムードの良さが伝わってくる。

 相手は好投していた田中。だからこそ価値があった。0―0の6回2死一塁。「球が速いので外め直球を右方向という意識の中、甘い球は打とうと」。初球、133キロの高めスライダーを豪快にはじき返した。村田にとって刺激を受ける材料があった。前楽天・中村の加入だ。もともと村田は本塁打を量産する一方で、コンパクトなスイングの中村の打撃に憧れて参考にしていた。だが、さらにそこから進化して07、08年は本塁打王も獲得した。「村田修一が確立される前の話です。でももう違う。俺が(横浜の)4番です」。今や誰が相手でもハマの主役を譲るつもりはみじんもない。

 20日からのロッテ戦(QVCマリン)では成瀬、唐川から。そして田中とパ・リーグを代表する好投手を打ち崩して交流戦キング(通算42号)を突き進む。

 「正直(田中相手に)興奮していました。まあひちょりがバントをミスると打てるというジンクスができないようにね」。アーチあり笑いあり。男・村田が上昇気流に乗った。

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