新井貴らが被災地激励 地元の子どもらに笑顔

[ 2011年5月27日 20:48 ]

宮城県岩沼市の玉浦中学校を訪問し、生徒たちと腕相撲をする阪神タイガースの金本知憲選手

 阪神の新井貴浩、金本知憲両選手ら9人が27日、東日本大震災で被災した宮城県岩沼市の避難所や中学校を訪れた。約4時間にわたり、サインや野球指導などをして触れ合い、日本プロ野球選手会の会長でもある新井選手は「受け入れてもらえるか不安だったが、受け入れてもらえてうれしかった」と率直に語った。

 仙台空港や避難所への道程には、破壊された家屋など津波の爪痕が今も残る。新井選手は「言葉にできない感情があった」と言い、同じく被災した仙台市の東北福祉大出身の金本選手も「ショックだった。家が崩れた人たちが(避難所に)来ていると思ったら、込み上げてくるものがあった」と神妙な表情を浮かべた。

 ただ、金本選手が中学生と腕相撲をしたり、クレイグ・ブラゼル選手が肩車をするなど、プロ野球選手と間近に接し、子どもらには笑顔が広がった。地元・玉浦中学の2年生で野球部に所属する沼田翔塁君は「夢のような感じですごく感激。自分もプロ野球選手になりたい」と興奮冷めやらぬ様子で語った。

 阪神は28日から、仙台市の日本製紙クリネックススタジアム宮城で楽天戦を行う。新井選手は「またあしたから野球で頑張りたい」と本業での活躍も誓った。

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2011年5月27日のニュース