松井5月9度目スタメン落ち「調子も良くないし…」

[ 2011年5月27日 06:00 ]

<エンゼルス・アスレチックス>9回の攻撃をベンチで見守る松井、手前はゲレン監督(撮影・ジュン鈴川通信員)

ア・リーグ アスレチックス1―4エンゼルス

(5月25日 アナハイム)
 アスレチックス・松井が25日(日本時間26日)、エンゼルス戦で今月23試合目で9度目のスタメン落ち。出番がないままチームは敗れた。

 右投手相手の先発落ちは今季6度目で、エ軍・サンタナとの過去の対戦打率は・125。同・529の26歳スウィーニーに出番を奪われ「調子も良くないし仕方ない」と努めて冷静に話した。DH制のない敵地の交流戦もあり、最近20試合でスタメンは11試合。もはや不動のレギュラーではなく、相性や投手の左右により起用される状況が続く。

 昨オフ、松井獲得に最も熱心だったルイス・ウォルフ・オーナーは試合前、「これまでの松井をどう評価するか」との問いに「今はまだ大リーグ全体で打撃が上がってきていない時期。まだまだだよ。もう少し時間をください」と応じた。ボブ・ゲレン監督も松井の復調を「全面的に信じている」とした。

 しかし、与えられた時間は多くない。対左投手だけでなく、相性によって先発を外される現状。6月には敵地交流戦が6試合組まれ、こちらも今後の出場機会に影響する。「出ない時はどこかで行くために準備するだけ。それはどんな場面でも同じ」。変わらぬ信念は実を結ぶか。

 ≪昨季も5月に大不振≫松井はエンゼルスに所属した昨季、5月に大不振に陥り先発落ちが増えた。昨年4月は打率・273とまずまずのスタートを切ったが、5月は18打席連続無安打など苦しみ、月間打率・184。通算でも5月19日のホワイトソックス戦後に、昨季ワーストの打率・224まで落ちた。不振を抜け出せないため、マイク・ソーシア監督は相手先発が左腕の際はベンチに下げるなど、起用法を変えだした。

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2011年5月27日のニュース