阿部2発!大田、初安打がV打!巨人、今季初3連勝

[ 2011年5月18日 21:55 ]

7回巨人無死、阿部が右越えにこの日2本目となる本塁打を放つ。通算250本塁打を達成

交流戦 巨人6―4楽天

(5月18日 Kスタ宮城)
 巨人が杜の都で連勝した。前日復帰したばかりの阿部が2本塁打を放つなど活躍。4―4で迎えた延長10回には、1死満塁から3年目の大田がプロ初安打初打点となる中前2点適時打を放ち勝ち越し。最後はロメロが締めた。前夜に続く若手の活躍で巨人は初の3連勝、貯金1。いよいよ乗ってきた。

 初回、巨人は鈴木二ゴロ、藤村空振り三振、坂本中飛と約3分で3者凡退。一方の楽天も聖沢三振、内村三ゴロ、鉄平二ゴロとあっさり攻撃を終えた。

 2回、ラミレス三振のあと、前試合から復帰した阿部が右中間スタンドに先制の今季1号を叩き込んだ。さらに長野右前打、矢野中前打で一、三塁。田中大が左前に流し打って長野が2点目のホームを踏んだ。

 その裏、楽天も先頭・山崎が中前打で出塁。松井稼のセンター返しの打球を金刃がキャッチ。1―6―3の併殺となってしまい2死。そこから中村、中島が連打、草野がフルカウントから四球を選び満塁に。しかし、9番中谷は空振り三振に倒れ、3安打出たものの0点に終わった。

 3回、巨人は3者凡退。楽天は先頭の聖沢が中前打で出たが、後続が打ち取られた。

 5回、楽天は1死から中谷が中前打、聖沢は倒れたが、内村が投前内野安打で一、二塁に。しかしここも鉄平が二ゴロで無得点。楽天はあと1本が出ない。

 ホームが遠い楽天だが、6回、やっと金刃をとらえた。先頭の山崎が右前打で出塁。松井稼は倒れたが、6番中村が右翼席に今季1号の2ランを叩き込んだ。なかなかあと1本が出なかったが、やっと同点においついた。

 しかし、それも一瞬だった。7回先頭の阿部が2号を右越えに放ち勝ち越し。阿部は通算250号を達成。

 巨人は7回から金刃に代わって山口がマウンドに上がった。すると楽天9番中谷が何と2年ぶりの本塁打を左越えに放ち3―3同点となった。

 8回、巨人は先頭の円谷が中越え二塁打で出塁。鈴木が送って1死三塁の勝ち越し機をつかんだ。打者は藤村に代えて高橋信。楽天も永井をあきらめ、ルーキー美馬をマウンドに送り込んだ。高橋信は空振り三振に斬ったが坂本の打球は左方向へ。フェンス手前ではねてスタンドイン。エンタイトル二塁打で、もちろん三走はホームインし、またも勝ち越した。

 その裏の楽天(巨人の投手・久保)、簡単に2死になった後、粘りを見せる。中島の代打・横川が四球、草野が中前に運び一、二塁で中谷の代打・高須が左前に適時打を放ちまたもや同点!4―4のまま9回に入った。

 9回、巨人が大きなチャンスをつかむ。楽天の投手はサンチェス。先頭・阿部が一塁失策で出塁。続く長野の打球は遊撃・松井稼へ。ところが松井稼がつかみ損ねると打球は左翼へコロコロ(記録は二塁打)。その間に走者は二、三塁に進んだ。次の矢野はサンチェスが三振の打ち取るが、8番田中大には死球を与えてしまう。ついに1死満塁。9番寺内は左翼に飛球。犠飛になるか微妙なところだったが、三走・大田(阿部の代走)はホーム突入。しかし左翼・中村がストライク返球でタッチアウト!楽天は大ピンチを切り抜けた。

 楽天の9回は3者凡退。決着は延長戦に持ち込まれた。10回、巨人は1死から古城四球、坂本、ラミレス連打で満塁の絶好チャンス。ここで大田が打席に。東海大相模出身の3年目、未来の大砲と呼ばれた男だが、ここまでヒットなし。重圧のかかる場面で大田の打球はフラフラッと上がって中前にポトリ。一気に2人が還って巨人勝ち越しだ!大田は初安打、初打点となる。

 その裏、ロメロが無得点に抑えて巨人が6―4で快勝。3連勝で貯金1とした。

 プロ初安打初打点がV打となった大田は試合後、「チームのためにどんな形でもいいのでよかったので、ヒットを打ててうれしい」と感無量の表情。そして「バッティングが売りなので、早くホームランを打ちたい」と今後へ意欲を見せた。

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