初球勝負の涌井　投手コーチ「全部きわどいからボール球にも手を出す」

＜西・横＞今季初の無四球完投勝利を飾った涌井
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交流戦 西武４－１横浜

（5月17日 県営大宮）
　西武・涌井秀章投手（２４）が交流戦最多タイとなる通算１８勝目をマークした。

　相手のデータが少ない交流戦。ただでさえ打者は追い込まれると簡単には打てない。好投手が多いとされるパとの対戦で、セの各打者は攻略するために好球必打で対応してくるケースが多い。球威があり、球種が多く、制球もいい涌井ならなおさらだ。その裏をつき、初球から徹底して厳しいコースを突いた。

　単純なストライク先行では相手の思うつぼで甘い球を痛打される。昨季の対戦で２本塁打されたスレッジには３打席目まですべて初球はきわどいボール球から入った。一方で長打が少ない下位打線にはストライク先行。石井投手コーチは「全部の球がきわどいコースばかり。だからボール球にも手を出してくるし、少ない球数で打ち取れた。これだと肘への負担も少ない」と分析した。