辰巳“びっくり”先頭弾!慶大、2季ぶりV“王手”

[ 2011年5月18日 06:00 ]

<慶大・明大>1回、右越えに先頭打者弾を放った辰巳は笑顔で生還する

東京六大学野球春季リーグ戦第6週最終日 慶大5―0明大

(5月17日 神宮)
 明大―慶大の4回戦が行われ、慶大は初回に辰巳智大外野手(3年)が先頭打者本塁打を放つなど、序盤の集中打で明大に5―0で快勝した。この結果、次週に立大が1敗するか、最終週の早慶戦で慶大が勝ち点を挙げれば、2季ぶり33度目の優勝が決まる。
【試合結果 勝敗表】

 慶大が鮮やかな先制攻撃で、2季ぶりの優勝に大きく前進した。初回に先頭の辰巳が、内角低めの直球をいきなり右翼席に運んだ。「びっくりしています。練習試合でも本塁打なんて打ったことないです」。

 前日の試合後から体調を崩し、起床時には38度5分の熱があった。それでも病院で点滴を打ってから球場入りし、チームに勢いをつける一発を放った。冬の練習ではドラフト1位候補の伊藤から内角球のさばき方を徹底して学んだ。「伊藤さんの技術は次元が違いますけど、体の内側から最短距離でバットを出すように、と教わりました」。内角球をさばいたこの日の一打は、師匠の教えを忠実に守った結果だった。

 最終週の早慶戦には92年秋以来、37季ぶりの完全優勝も懸かる。早大は勝ち点1で5位と不振だが、江藤省三監督は「早慶戦は別物。ただ勝ちたい。それだけです」と気を引き締めていた。

 【優勝の行方】優勝は慶大と立大の2校に絞られた。21日からの第7週で立大が東大に1敗した時点で慶大の2季ぶり33度目の優勝が決定する。仮に立大が連勝したとしても、慶大は第8週の早慶戦で勝ち点を挙げれば優勝。1勝2敗の場合は優勝決定戦となる。一方、慶大が早大に連敗した場合は立大が99年秋以来、23季ぶりの優勝となる。

続きを表示

2011年5月18日のニュース