窮地救った！ルーキー榎田、８試合連続無失点

＜オ・神＞６回１死満塁から登板し、後続を断った榎田

交流戦 阪神５―４オリックス

（5月17日 京セラＤ）
　背番号１３はベンチを飛び出し一目散にマウンドに駆け上がった。阪神のルーキー・榎田がチームの窮地をまたも救った。舞台設定は酷だった。６回、１点差に詰め寄られなおも１死満塁で迎えた１番からの好打順。代打・下山にはフルカウントまで粘られた。

　「とにかく低めに投げていこうと。外に投げておけばいいかなと」

　一歩も退けない状況で投じた８球目。ストレートにバットは空を切った。続く梶本勇には左翼への大飛球を放たれたが、金本がバランスを崩しながらもキャッチ。「打たれた瞬間はやばいと思った。金本さんのおかげです」。ベンチ前でベテランを出迎える榎田の顔は笑顔だった。真弓監督も「１点は覚悟していた。本当にいい投球をしてくれた」と手放しで褒め称えた快投。７回も無失点で勝利のバトンをつないだ。