広島開幕2連敗…4番、5番がいまだ無安打

[ 2011年4月14日 06:00 ]

<神・広>開幕連敗にベンチで元気のない広島の野村監督

プロ野球 セ・リーグ 広島1-2阪神

(4月13日 甲子園)
 広島投打の歯車は最後まで狂ったままだった。投手陣は試合をつくり、猛虎打線を2点に抑えた。しかし、打線がわずか3安打で1点。最少得点差での敗戦を野村監督は、ため息まじりに振り返った。

 「篠田がいい投球をして投手戦になったが、1本が出ないとこうなる」。20年ぶり優勝に向け、スタートダッシュを課題の1つとしていた赤ヘル軍団にとって、痛すぎる開幕2連敗となった。

 新打線の軸となる4、5番の状態が上がってこない。2戦して4番・トレーシーは9打席無安打4三振で、5番・栗原も8打席無安打3三振だ。4回は広瀬の同点打の後、なおも1死三塁の好機。トレーシーは四球を選んだが、栗原が空振り三振で結局、この回は同点止まりだった。2人の不調が打線の流れが止まる要因ともなっている。

 トレーシー「何とかしないと。まだ十分に日本の投手にアジャストできていない」

 栗原「打ちたいという気持ちばかりで、ボール球を振っている。気持ちと体が一致していない」

 2人の大砲は責任をかみしめ、帰りのバスへと乗り込んだ。それでも、野村監督は揺るがない信頼感でTK砲の復調を待つ。「彼らが一番、1本欲しいと思っているはず。1本出たらポンポンいくと期待しています」と笑顔すら見せる。シーズンは長い。まずは開幕3戦目に勝って、広島に帰ることで悪い流れを変える。

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2011年4月14日のニュース