城島 意地の素手捕球!体張って開幕連勝だ

[ 2011年4月14日 06:00 ]

<神・広>8回、打者・東出の時、小林宏(手前)のワンバウンドの投球を素手で止めに行く城島

プロ野球 セ・リーグ 阪神2-1広島

(4月13日 甲子園)
 ゲームセットの瞬間、阪神の城島は思わず右手を突き上げた。接戦を制しての開幕連勝。自ら体を張ったプレーで勝利を呼び込んだ。

 「キャッチャーなんてボールはどこにも当たるよ。どこ使って止めてもいいんでしょ」

 1点リードで迎えた8回2死二塁。小林宏が東出に投じたワンバウンドのフォーク。城島は素手の右手で止めた。直後、まぶたをこすり、タイムを取って目薬をさす。「目に砂が入った?それは教えられませんよ」。試合後、含み笑いした城島だが、右手のしびれが消えるまでの「時間稼ぎ」を否定はしなかった。

 「低めに投げるのは当たり前のこと。それを止めるのが捕手の仕事。(スタンリッジに)申し訳ないことをした」。ミスを取り返さないといけない状況でもあった。4回1死一塁。先発・スタンリッジが投じた広瀬への2球目だった。内角低めをえぐる球を広瀬が倒れながら空振り。その投球を城島が後逸し、走者は三塁へ。バッテリーと真弓監督はファウルだと抗議したが、判定は覆らず、直後に中前打されて同点。これで動揺したスタンリッジは次打者トレーシーに2暴投と荒れた。それだけに8回の素手止めは、捕手としての意地だった。

 「どっちに転ぶか分からないゲームを多く取った方が優勝する」。2回に先制犠飛、7回に待望の今季初安打とバットでも魅せたジョー。昨年11月に左膝半月板手術を受けながら、開幕に間に合わせた城島がチームの士気を高めている。

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2011年4月14日のニュース