内海 意地の零封!東野から「凄い刺激」

[ 2011年4月14日 06:00 ]

<巨・ヤ>好投した巨人先発・内海

プロ野球 セ・リーグ 巨人3-0ヤクルト

(4月13日 北九州)
 意地の好投だった。7回2/3を8安打無失点。巨人の内海は「東野が(開幕戦に)勝ったんでその流れに乗った。凄い刺激になって、僕も負けられないとマウンドに登った」。ライバル心を胸に秘めての登板で、直球主体に初回から胸元を果敢に突いた。5回以降は110キロ台のチェンジアップを決め球に。しかし見せ球の直球は8回も142キロと球威は衰えなかった。

 昨年は4月に左脇腹痛でフォームを崩し、夏場に直球は120キロ台まで落ちた。昨オフから体幹強化に効果のあるPNF(固有受容性神経筋促通法)トレーニングを導入。この日は常時140キロ台の直球で打者を圧倒し、原監督も「スピードもあったし、全てにおいて良かった」と絶賛した。

 大地震の影響で3月25日からの開幕延期が決定。球団幹部が予定通りの強行を主張した時期には、選手会長として「野球をやっていいのかという声は多くの選手から上がっている。でもどこまで話して良いのか難しい。すいません…」と思い悩む時期もあった。

 12日の開幕戦の試合前には募金に参加。この日は右ふくらはぎ肉離れで離脱した阿部の背番号「10」とともに、「がんばろう、日本!」を帽子のひさしに記してマウンドに上がった。「きょうの投球で少しでも勇気を与えられたらいいなと思う。今年は投手で勝ったといわれるシーズンにしたい」。エース復権へ、力強いスタートを切った。

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