甲子園V左腕“48年ぶり”もほろ苦デビュー

[ 2011年4月6日 06:00 ]

<中大・駒沢大>5回途中降板する中大・先発の島袋。左は高橋監督

東都大学野球春季リーグ 中大2―4駒大

(4月5日 神宮)
 春季リーグが開幕し、1回戦2試合が行われた。第2試合では昨年の甲子園で興南(沖縄)を春夏連覇に導いた中大の島袋洋奨投手(1年)が、駒大戦で先発デビューした。同大の新人の開幕投手は高橋善正(現中大監督)以来48年ぶりという。4回2/3を自責点1と力投したが、味方の2失策も絡んで4失点。黒星スタートとなった。第1試合は昨秋覇者の国学院大が、亜大に7―1で勝って2季連続優勝へ好発進した。
【試合結果】

 勝ち投手の権利をつかむまであと1人。2―1の5回2死二塁から、島袋は左翼フェンス直撃の二塁打を浴び、同点とされる。次打者は三ゴロに打ち取ったが、失策で逆転を許したところで降板。リーグ注目の新人左腕は「変化球でストライクを取れなくて自分の首を絞めた。自滅です。悔しい1日になってしまった」と肩を落とした。

 初回、自らの暴投に味方の失策も絡んで失点。初回だけで2盗塁を許すなど、機動力にも揺さぶられた。島袋が公式戦で先発した試合で敗戦投手となったのは、興南2年だった09年夏の甲子園1回戦の明豊(大分)戦以来、605日ぶり。「簡単に空振りをしないのは高校と大学のレベルの差」。課題は残ったが、最速は146キロを記録。片りんも見せつけた。島袋は「負けたままでは終われない」と次回の登板で大学初勝利を狙う。

 ≪東都では4年ぶり1年生開幕投手≫東都大学リーグで1年生で開幕投手を務めたのは07年の村松(国学院大)以来。東京六大学リーグでは同じく07年に斎藤(早大)が開幕投手を務め、勝ち投手になっている。

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