圧巻の最終調整…エース成瀬 6回10K零封

[ 2011年4月6日 06:00 ]

練習試合<西・ロ>4回2死一塁、フェルナンデスのゴロを好捕した今江(右)を成瀬が笑顔で迎える

練習試合 ロッテ4―5西武

(4月5日 県営大宮)
 エースにふさわしい圧巻の最終調整だった。4・12開幕へ、ロッテ・成瀬が6回2安打無失点の快投。西武打線から毎回の10三振を奪った。唯一のピンチは6回2死一、二塁。中島を遊ゴロに仕留めると、表情を少し緩めてマウンドを降りた。

 「全体的に直球の制球が良かった。三振は意識しなかったけれど、フルカウントから取れた。うまく準備ができている」

 今季から本格的に使い始めたカーブが効果的だった。ブレーキの利いた新球でカウントを稼ぎ「打者も(戸惑って)いいリアクションをしてくれた」と手応えを口にした。これで実戦4試合で20イニングを投げ4失点(自責1)、防御率0・45。西村監督は試合後、「成瀬しかいないでしょう。開幕に合わせてしっかりやってくれと言ってあります」と2年連続となる大役を明言した。

 東日本大震災では千葉県も被災。本拠地・QVCマリン周辺には液状化現象が起き、球場も下水管が破損するなどダメージを受けた。現在も開幕へ向けて復旧工事中だ。成瀬自身も浦安市内の自宅が一時断水。開幕延期でリセットを余儀なくされたが、「開幕がこの日と決まったら、いいパフォーマンスを見せないと」と切り替えている。

 12日の開幕戦は本拠地で楽天と対戦する。「監督が“頼むぞ”と言ってくれた。もちろん勝ちにこだわる」ときっぱり。QVCマリンのマウンドから、エースが力強いメッセージを届ける。

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2011年4月6日のニュース