大石 G斬りも反省…投げ急ぎ「今のままでは…」

[ 2011年3月3日 06:00 ]

<巨・西>力投する西武先発の大石

オープン戦 西武2―3巨人

(3月2日 東京ドーム)
 西武のドラフト1位・大石達也投手(22=早大)も巨人の強力打線を相手に2回無失点の力投を見せた。

 プロ初登板を終えた大石は「緊張はしなかった」と言った。だが、3万4722人が詰めかけた東京ドームで、体は正直だった。大学時代に155キロを計測した直球は常時140キロ前後。2回2安打無失点も満足できないのは当然だった。

 「きょうはたまたまです。1軍で活躍している選手には普通に打ち返されました。全てにおいて今のままでは通用しない。もっとレベルアップしたいです」

 ただ、収穫もあった。先発に転向して実戦2試合目。試合前の調整法は周囲からアドバイスを受け、試合にはスムーズに入っていけた。坂本、小笠原に単打を許したが、早大で抑えだった経験からピンチの時ほどコーナーに投げ分けた。「影になって(捕手の)サインが見えにくかったので、走者よりもそっちの方が気になりました」と振り返ると、同じドラフト1位の沢村の投球には「気合も入っていたし凄いなと思いました」と感心しきりだった。

 高ぶる気持ちで投げ急いだプロ初マウンド。次回登板は8日の教育リーグ、楽天戦(西武第2)が濃厚。27球で出た課題は、すぐに解消してみせる。

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