リードオフマン俊介 好守、好走塁で勝利に貢献

[ 2011年3月3日 06:00 ]

<ソ・神>3回無死一塁、打者・平野のときスタートを切った俊介(右)は敵失を誘って三塁を陥れる。遊撃手・川崎

オープン戦 阪神3―0ソフトバンク

(3月2日 ヤフードーム)
 重責を担う1番の役割は重々承知している。中堅で先発した阪神の俊介が4打数1安打1得点。好守、好走塁で勝利に貢献。リードオフマンとしての役割を果たし、新打線の完成を予感させた。

 「塁に出ることが仕事だと思っている。そこを求められるので今後もしっかりやっていきたい」

 この日まで練習試合、紅白戦を通じ6試合で1番に起用されたが21打数4安打、打率・190で盗塁もわずかに一つと期待を裏切る形となった。3回だ。先頭で打席が巡ってくると、追い込まれながらも左腕・小椋の144キロ直球にしぶとく食らいつき右前にはじき返した。続く平野の打席では、フルカウントから二盗を試みると捕手・細川が焦って悪送球。センターにボールが転々と転がる間に一気に三塁を陥れた。無死一、三塁、鳥谷の2球目が暴投となり生還した。1番としての適性をアピールする積極的な走塁でプレッシャーをかけ、1ヒットで1点をもぎとった。

 2011年の真弓監督が掲げる理想オーダーは「6番・マートン」。この日は5番に座りノーヒットだったが、昨年214安打を放った助っ人を下位に置くことができれば、さらなる重量打線が完成する。しかし、その前提には新たに構築される上位打線の充実があることを忘れてはならない。

 「1番を打つ打者がしっかり塁に出てくれば考えられなくはない」

 真弓監督も背番号7のさらなる成長に期待を寄せる。「1番・俊介」が固定されたとき、虎の新打線が完成する。 

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2011年3月3日のニュース