イチロー読心術!?あっさり盗塁成功

[ 2011年3月3日 06:00 ]

<マリナーズ・レンジャーズ>3回に二盗するマリナーズのイチロー

オープン戦 マリナーズ5―4レンジャーズ

(3月1日 ピオリア)
 マリナーズ・イチロー外野手(37)が1日(日本時間2日)、レンジャーズ戦でオープン戦初盗塁を決めた。3回に右前打で出塁し、3番ブラッドリーの打席で二盗に成功。直後の左前打で、2試合連続得点となるホームを踏んだ。

 「(盗塁は)数ではないし何個やっても、どんな状況でも、それ(オープン戦での盗塁数)は重要にはならないですね」。あくまで3月上旬と早い段階での調整過程。まるで意に介さない本人に対し、マイク・ブラムリー一塁コーチはその盗塁術について「心理を読む力がある」と説明する。イチローと意見交換し、誰よりも間近でそのスタートを見てきた同コーチは「投球するか、けん制か。集中して読み取れる。スタートが早い秘けつはそこだ」と指摘。ただ足が速いだけでなく、気配を察し成功率を高める。オープン戦序盤は、なおさら相手バッテリーの警戒は薄い。そこを見て取って決めた盗塁だった。

 09年には26盗塁と9年目にして初めて盗塁数が30を下回ったが、昨年は42盗塁と巻き返した。日米通算600盗塁にもあと18。参考記録ながら、今季中に日本歴代2位の広瀬叔功氏の通算596盗塁を上回るのは確実だ。「しょせんこの時期のゲーム。練習以上ではあるけど、シーズンには遠く及ばないですよ」と涼しい顔のイチロー。さも当然という表情は、順調な調整の裏返しだろう。

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2011年3月3日のニュース