斎藤を探せ!ハム新人6人おそろいウエアで練習

[ 2011年1月29日 06:00 ]

おそろいのトレーニングウエア、シューズ姿で寮から登場した日本ハムの谷口、西川、乾、斎藤佑樹、榎下、斉藤勝

 あれ、斎藤が6人になった!?鎌ケ谷スタジアムでの日本ハムの新人合同自主トレは28日、最終クール初日を迎え、ドラフト1位・斎藤佑樹投手(22=早大)を含むルーキー6人が、「佑仕様」の上下おそろいのウエア&シューズで練習。おちゃめなパフォーマンスでファンをプチパニックに陥れた。斎藤は今自主トレ最後のブルペン入りで変化球を交えて46球。キャンプに向けて順調な仕上がりぶりを示した。

 ファンが一瞬あっけにとられた。午前9時41分。これまでは1人ずつ球場入りしていた新人6人が、一斉に勇翔寮を出てきた。横一線に並んで歩く全員がピンクと青、黒を基調にした上下のウエア、オレンジのシューズとネックウオーマーまで全く同じ。「ウォーリーをさがせ!」ならぬ「斎藤を探せ」の状況に、ファンからは普段の「佑ちゃ~ん!」という黄色い歓声ではなく、どよめきだけが起こった。

 「朝起きたらみんな着ていました。異様な感じですね」と照れ笑いした斎藤だが、誰よりファンを喜ばせたい気持ちは強い。合同トレ初日に斎藤の影武者と報じられたドラフト3位の乾(東洋大)が「斎藤と間違えられたし、その逆をいこうと。いつも斎藤ばかり(写真に)写っている。自分らが写るならこれしかない」と提案。全員のサイズをチェックして、斎藤と同じミズノ社製のウエアを一式そろえた乾に協力した斎藤も「ファンが喜んでくれたなら、うれしいです」と笑った。

 ただ、前代未聞のパフォーマンスには、球場入り後も戸惑う声が続出。「せっかく来たのに(斎藤が)どの人か分からない」「今まで毎日分かったのに」。報道陣に「どれが佑ちゃん?教えて!」と訴えかける女性ファンも出るなどスタンドはプチパニック状態となった。そんなけん騒も、キャッチボールの際に斎藤が黒ずくめウエアに着替えると収束。その後は室内に移動し、キャンプ前最後のブルペン投球を荒張相手に行った。

 初めて現役プロ捕手を相手にした投球は立ち投げ17球。捕手を座らせてからはフォーク、カットボールなど変化球6球を交えて29球。「きょうは寒かったので5割ぐらいの力(で投げた)。順調だと思う。キャンプでしっかり投げ込みたい」。本当の力を見せるのはこれから。キャンプインはもう目前だ。

 ▼西川 おしゃれというよりピンクがド派手ですね。楽しくて仕方なかったです。

 ▼榎下 斎藤がオレンジで注目されていたし、通称オレンジプロジェクトです。派手すぎだろうって感じです。

 ▼谷口 新聞の1面いけますかね。佑ちゃんだけじゃないぞ、って提案があったので。

 ▼斉藤勝 冗談で「やろう」と言っていたのが本気になった。ウエア代は(提供されない3人分)割り勘です。

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