第3戦とまるで別人…渡辺俊「最悪です」

[ 2010年11月7日 21:40 ]

 【ロッテ―中日】第3戦、緩急自在の投球で中日を手玉に取ったロッテ・渡辺俊とは、まるで別人のようだった。

 一回、先頭の荒木にいきなり四球を出した。1死二塁とされ、森野の3球目が外角に大きく外れる。苦しそうに顔をゆがめる右腕に、投手コーチが慌てて駆け寄った。続投すると森野に適時打を浴び、死球や2安打などでさらに2失点。2点リードはすぐに吹き飛んだ。
 2回4失点でKOされ、「ボール球がはっきりして、修正できないまま終わった。最悪です」と渡辺俊は悔しがる。1失点で無四球完投勝ちを飾ってから、中4日での登板。先発では7年ぶりだった。だが、それ以上に目についたのは、マウンドを気にするしぐさだ。
 ナゴヤドームのマウンドは傾斜がきつく、同僚の小野が前夜の投球前の練習で転倒したほど。しかも、ブルペンとは高さが違うとされ、短期間に適応するのは至難の業だ。下手投げ投手には不利な条件がそろうことに、前日も「(ここではマウンドの高さの)ルールが違うのでは」などと警戒していた。クライマックスシリーズ以降見せてきた安定感を、この夜は見せることができなかった

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2010年11月7日のニュース