佑ちゃん 札幌ドームで単独入団会見も

[ 2010年11月7日 06:00 ]

日本ハム・山田GM(右)と握手を交わす斎藤

 ドラフト会議で1位指名を受けた早大の斎藤佑樹(22)、大石達也(22)、福井優也(22)の3投手が6日、東京都西東京市の早大合宿所で日本ハム、西武、広島からそれぞれ指名あいさつを受けた。日本ハムの山田正雄GM(66)は斎藤にエースナンバーの背番号18を用意。さらに新人入団会見が行われる20日の「ファンフェスティバル2010」までに契約が間に合わない場合は、後日、札幌ドームで単独入団会見を行う考えを示唆した。

【交渉状況


 斎藤はエースナンバーを背負う喜びに満ちあふれていた。4球団競合の末、1位指名した日本ハムが用意した背番号は18。晴れ渡った秋空の下、最高の笑顔を見せた。
 「すがすがしい気持ちです。18は(早大OBで現巨人の)藤井先輩もつけていた番号。他の球団でもエースナンバーだし、プレッシャーも感じるけど、それに負けないくらいの活躍をしたい」
 期待の表れ、そして最大限の誠意だった。山田GMは「指名した時から背番号は18だろうと思っていた。高校時代から目に見えない勝ち運がある」とエース番号を提示した経緯を明かした。斎藤は早大では「16」「1」、そして主将に就任して「10」を背負い、大学通算31勝を挙げた。初めてとなる背番号の印象については「松坂さん(レッドソックス)ですね」と日本を代表する右腕と重ね合わせた。
 早実時代から抜群の注目度を誇る斎藤に、新庄級の入団会見が行われるプランも浮上した。日本ハムは20日のファンフェスティバルで新人選手の入団発表を行う予定だが、東京六大学の秋季リーグで優勝を果たした早大は13日から明治神宮大会に出場(17日まで)するため、入団交渉の日程は未定だ。山田GMは「(17日の)決勝まで行けば20日の入団会見に出るのは多分無理。斎藤君だけ違う日になる」と説明。球団関係者は「札幌ドームを含めて検討していきたい」と話した。
 新人では過去に06年大学・社会人ドラフト3巡目の糸数、08年1位の大野が大学の遠征参加のため契約が遅れ、球団事務所などで単独で入団会見を行ったが、札幌ドームとなると、03年にメッツから入団した新庄以来となる。道産子の注目を一身に浴びながら、背番号18を披露することになる。梨田監督からは「北の大地で君の力が必要。一緒に頑張ろう」とサインされた当たりクジを手渡された。「ありがたい。道民の方々も待っていると聞いている。楽しみです」。多くの感謝を胸に、斎藤が力強くプロへの第一歩を踏み出した。

 ▽新庄の日本ハム入団会見 03年12月3日。報道陣220人に加え、200~300人を想定していたファンが約2000人集結。急きょ札幌ドームを無料開放して行った。特設ステージの上に立つ「ヒーローインタビュー形式」で開催され、胸元を大きく開けた白いシャツ、白い革のジャケットに黒いマフラーを掛け、ジーンズに黒の革靴で登場。「(値段は)100万ペソぐらいですかね。(ススキノで会ったら)抱きついて」と即答するなど30分の爆笑会見となった。

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2010年11月7日のニュース