一二三、投手で勝負!“江夏伝説”目指す

[ 2010年11月7日 06:00 ]

真弓監督のサイン入りのドラフト会議のIDを手に、自らの名前を形取ったボールの前でガッツポーズの一二三

 【阪神2位指名】今夏の甲子園準優勝投手の一二三(東海大相模)が、神奈川県相模原市の同校で阪神の菊地東日本統括スカウトから指名あいさつを受け、プロでもサイドスローで投手を続ける強い意向を示した。

 卓越した打撃センスから将来的に野手転向の可能性もある中、「今までピッチャーをやってきたのでこだわりがある。サイド(転向)で失敗したわけじゃない。(プロでも)投手として勝負、挑戦したい気持ちがある」。制球難を克服するため今年5月下旬から上手から横手投げに転向。本格派右腕からの大きな決断だったが、「今はそういう形でやりたい。今の時期に(フォームを)変えたりすると、プロに入った時に間に合わなくなる」と言い切った。
 その上で「自分が投げて、もう一度甲子園でホームランを打ちたい。プロの世界でも本塁打が打ちたい」。阪神では江夏豊が73年8月30日の中日戦(甲子園)で自らサヨナラ本塁打を放ち、完封勝利を飾った伝説を有している。ドラフト後も連日300球の打ち込みを続けている一二三。聖地で再びの独り舞台を目指す。

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2010年11月7日のニュース