半世紀ぶりの早慶決戦「6連戦」メンバーも集う

[ 2010年11月3日 20:07 ]

 【早大10―5慶大】東京六大学野球秋季リーグの優勝決定戦で3日、早大が慶大を10―5で破って4季ぶり42度目の優勝を果たした。早慶両校による決定戦は1960年秋に激闘を繰り広げた「早慶6連戦」以来。神宮球場は3万6千人の満員の観衆で埋まった。

 半世紀ぶりの大一番に6連戦当時のメンバーも球場に集った。早大の50代目主将で4番だった徳武定之さん(72)は試合前日に「いいプレーをして、感動を与える早慶戦をしてくれ」と選手たちを鼓舞した。
 徳武さんは東京・早実高、早大を経てプロ入り。同じ道を歩む100代目主将の斎藤佑樹投手を見守り「因縁か何か神様が仕組んでいるんじゃないか」と感慨に浸った。
 6連戦の第1、3戦で慶大の先発投手を務めた清沢忠彦さん(72)も観戦。「50年前に負けた悔しさがまだ残っている」と後輩に雪辱を託した。思いは届かなかったが「最近、六大学の人気が下がってきているので、みんな喜んでいるのでは」と大観衆に目を細めた。
 「早慶6連戦」は連日、6万人以上を集めた。この日も午後1時の試合開始から10分後にチケットはすべて売り切れ。入場券を購入できなかった三重県在住の女性(80)は「斎藤君が有名やから来たけど、こんなにすごいイベントがあるんやと思った」と残念そうだった。

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2010年11月3日のニュース