中日の山本昌が最年長出場も勝利ならず

[ 2010年11月3日 20:31 ]

 【中日―ロッテ】通算210勝のベテランの大舞台での挑戦は、またはね返された。中日の山本昌はこれが5度目の日本シリーズ。自身の初勝利に向けてマウンドに立ったが、3回3失点で降板。最年長勝利の記録更新はならなかった。

 立ち上がりは悪くなかった。変化球を見せて、130キロ台中盤の直球で詰まらせる。二回まで五個のアウトをフライで稼いで持ち味を見せた。

 だが、打順が二回り目に入った三回につかまった。1死二塁で西岡に左翼線へ二塁打され、2死からは井口に右翼ポール際への一発を浴びた。捕手のミットの届かないところにそれる投球が2度あり、明らかに調子が変わった。左腕は「あそこで本塁打を打たれてはいけない」と悔しがった。

 日本シリーズ初出場は23歳だった1988年。その後2006年まで4度のシリーズで計5試合に先発したが、0勝4敗と白星に恵まれなかった。これまで何度か引退が頭をよぎっても「日本シリーズで勝つまではやめられない」と、最高の舞台での勝利にこだわり続けてきた。

 五回に味方が追い付き、負けは付かなかったが、最年長出場の試合は45歳の左腕には悔いの残るものとなった。

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2010年11月3日のニュース