西岡激走!2発&4安打でKスタ連敗止めた

[ 2010年9月21日 06:00 ]

<楽・ロ>延長12回、今江の二塁打で一走西岡が捕手の嶋を吹き飛ばして一気に生還

 【ロッテ9-7楽天】最後の力を振り絞った。ロッテの西岡は一塁から二塁、三塁も回った。本塁上。際どいタイミングだったが体当たりで嶋を吹き飛ばした。セーフの判定に右拳を振り上げた。昨年7月からのKスタ宮城での連敗を16でストップ。26歳の若き主将が体を張って鬼門を突破した。

 「延長で体も疲れていたけど、無我夢中で走った。もう意識が飛んでいて…。気が付いたらセーフでした」。延長12回。2死からこの日4本目の安打を放った。7回の守備で清田と激突して左脇腹を痛めていたが、今江の打球が左翼線を抜けると全力で走った。そして勝ち越しの生還劇だ。

 守護神・小林宏が打たれ、連日の逆転サヨナラ負けを喫した。「2日続けて嫌な流れがあったので先頭打者として勢いのつく打撃がしたかった」。初回、通算17本目の先頭打者本塁打。有言実行の一発に続き、6回にも2ラン。プロ8年目で初の1試合2発だ。いずれも外角直球を左翼へ。体の近くまでボールを呼び込み、左脇を締めて叩くからボールに力が伝わる。金森打撃コーチと取り組んできた打撃で「逆方向に打てたのに価値がある」と自画自賛した。

 連日の悪夢に「全然眠れなかった」という。宿舎では夜中に部屋を抜け出し、球団のビデオ室に行っては自分の打撃をチェック。充血した目で球場入りした。そんな苦労もあっての4安打4打点。歴代2位の25度目の猛打賞で96年イチローの26度に王手をかけた。通算194安打。自身初の200安打まで残り7試合で6本とした。打率も・34094に上げ、トップのカブレラ(オリックス)に「2糸」差まで迫った。「満足することなく、どん欲にいきますよ」。CS進出も個人記録もすべて成し遂げる。

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2010年9月21日のニュース