上原 10セーブ目の陰にあった“岡島のアドバイス”

[ 2010年9月21日 14:45 ]

 【オリオールズ4―2レッドソックス】軽やかなマウンドさばきだった。オリオールズの上原が20日のレッドソックス戦で10セーブ目を挙げた。完ぺきな投球で100年近い歴史を持つフェンウェイ・パークで敵地のファンを静まり返らせた。

 2点リードの9回に登板すると、打者に考える間を与えずにテンポ良く投げ込んだ。先頭打者を中飛に打ち取り、続くドルーは空振り三振。最後はバリテックをすべて速球で3球三振に仕留めた。拳を握り締め、マウンドを駆け降りる足取りも軽快だった。

 両翼が狭く、独特の形状のこの球場は昨年、経験済み。さらに巨人でチームメートだったレッドソックス、岡島との会話で気を付けるべき点を確認していた。「去年とマウンドの土が変わり、硬くなったと聞いていた」。硬い方が合っている上原は自分には好都合だと自らを奮い立たせた。

 地区最下位は変わらないが、8月以降、チームは28勝18敗と大きく勝ち越し、上原も抑えを任されて1カ月でセーブを2けたに乗せた。故障に泣かされたシーズンだっただけに「この場にいられることが楽しい。結果が出ればなおさら」と喜びをかみしめた。(共同)

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2010年9月21日のニュース