西鉄、南海時代から数々の名勝負が展開

[ 2010年9月21日 06:00 ]

 【西武&ソフトバンク激闘史】西武とソフトバンクは前身の西鉄、南海時代から好敵手として幾多の激闘を繰り広げてきた。

 その中でも語り草になっているのが63年西鉄の大逆転劇だ。

 この年、西鉄は7月12日の時点で首位南海に14・5ゲーム差の3位と優勝はほぼ絶望的な状況。ところが、翌13日からの南海との4連戦を3勝1敗と勝ち越し、反撃モードに。8月を17勝7敗、9月も19勝10敗1分けと盛り返し、9月末には首位南海3・5ゲーム差まで接近した。勝負の10月も勢いは衰えず、19、20日の近鉄とのダブルヘッダー4試合に全勝。既に全日程を終了した南海を抜き去りシーズン最終戦で優勝を決めた。

 巻き返しの立役者となったエースの稲尾は14・5ゲーム差をつけられてから15勝と活躍。58年に南海との11ゲーム差逆転優勝時も8月以降に17勝を挙げており、大逆転をお家芸とした西鉄の象徴的な存在だった。その後、66年も両チームが優勝争い。南海が首位でシーズンを終え、試合を残した西鉄の結果次第となったが、西鉄が最終4試合に全敗し、今度は南海が留飲を下げる番となった。

 ≪フランチャイズが替わってからは立場逆転≫西武、ソフトバンクがシーズン最終成績で1、2位を占めたのは04年まで12度。パでは西武、オリックスの7度を上回り最も多い。こうしたケースで66年まではライオンズ1位が5度、ホークス1位が3度。それが、ともにフランチャイズが替わってから初対戦となった99年以降はホークス1位が3度、ライオンズ1位が1度と立場が逆転している。

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2010年9月21日のニュース