歴代王者また撃破!日本通運四国4強入り

[ 2010年9月21日 06:00 ]

 軟式野球の最高峰、天皇賜杯第65回全日本大会(全日本軟式野球連盟、スポーツニッポン新聞社主催)は20日、東京・八王子市の八王子市民、府中市民両球場で準々決勝4試合を行った。日本通運四国(香川)は前年覇者セーレン(福井)を逆転で3-2と下す金星。73年以来、2度目の天皇賜杯獲得を目指す静岡ガス(静岡)は高卒ルーキー右腕・小井敬宏投手(19)の好投などで開催地代表のスリーボンド高分子に3-1で逆転勝ちした。21日は準決勝2試合を行う。

 日本通運四国は驚異の粘り腰で前年覇者に逆転勝ち。大阪市信用金庫を延長14回サヨナラで下した3回戦に続いて歴代王者を撃破した。8回2死二塁から左翼席へ同点2ランを放った4番・西岡は地元・香川出身。三本松卒業後、首都大学リーグの城西大に進んだが、公式戦への出場機会はなかった。「会社が拾ってくれたから野球を続けられた。チームにも仲間にも感謝です」。香川勢としては74年以来の天皇賜杯へ勢いは一番だ。

 <静岡ガス 小井公式戦初完投!>小井が大舞台で公式戦初完投勝利。「先輩たちのおかげで負ける気がしなかった」。2回に先制を許したが、3回以降は3安打無失点の力投を見せた。新人の踏ん張りに攻撃陣も奮起。徹底し叩きつける打撃で相手守備陣に重圧を与え、5回には4単打に足を絡めて言葉通りの逆転を果たした。小井は静岡・静清時代はプロ野球・広島の右腕・庄司(常葉橘)らと甲子園切符を争った本格派。頼もしい新戦力が現れた。

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2010年9月21日のニュース