韓国人メジャーリーガー“絶対に金メダル”の理由とは…

[ 2010年9月21日 14:41 ]

17日のロイヤルズ戦で、8回にソロ本塁打を放つインディアンスの秋信守

 アジア出身選手初となるシーズン20本塁打、20盗塁を昨年記録した米大リーグ、インディアンスの秋信守外野手が、19日のロイヤルズ戦で2年連続で節目の記録に到達した。韓国出身のメジャーリーガーで史上最高の野手といわれるが、兵役義務をまだ果たしておらず、優勝ならば「免除」となる11月の広州アジア大会が野球人生の正念場となる。

 17日は満塁アーチを含む3ホーマーで7打点、19日は本塁打に盗塁も決め、週間MVPにも輝いた。「数字は後からついてくるもの。意識するのは勝利だけだよ」と話すが、大リーグ公式サイトは打率と長打、俊足、守備力、強肩の五つを兼ね備えた万能選手の一人に挙げる。

 将来が有望な28歳の秋信守が今季も1年契約だったのは兵役がネックになったといわれる。30歳までに約2年という兵役が免除されるためには、五輪ならメダル、アジア大会は金メダルが条件。韓国が優勝した北京五輪は参加できず「アジア大会は最後のチャンス」と受け止める。

 それでも重圧や切迫感はないという。昨年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は決勝の日本戦で岩隈(楽天)から同点本塁打した。「国を背負うのは普段の試合と全然違った。アジア大会でも国のためだけに戦う」と迷いはない。(共同)

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2010年9月21日のニュース