チェン、気迫の投球で圧倒!18回連続無失点

[ 2010年9月21日 22:23 ]

阪神に快勝し、先発のチェン(右)と握手する中日・落合監督

 【中日3-0阪神】中日が阪神との首位攻防戦の第1ラウンドに無失点で快勝、ヤクルトが広島に敗れたため、両リーグ一番乗りでのクライマックスシリーズ(CS)進出も確定した。

 一番の立役者は先発のチェンだ。一回にいきなり先頭のマートンに二塁打を許した。だが、ヤクルト戦での負傷で欠場した正捕手の谷繁から、登板直前にかけられた「自分の球を信じて投げろ」との言葉を思い出して踏ん張った。平野と鳥谷を続けて内野フライに打ち取り、新井を歩かせた後にブラゼルを二ゴロに仕留めて後続を断った。

 二回以降も鋭い眼光で打者と向き合い、切れのある直球を軸に8回4安打無失点。気迫十分の内容で三塁を踏ませず、3試合にわたる連続無失点を18回に伸ばした。優勝争いの天王山の初戦でライバルを圧倒し「自信になった」と胸を張った。

 落合監督は「1点取ったら1―0の、2点取ったら2―1の試合をしないといけない」と、127球を投げた左腕に代えて、九回は浅尾と岩瀬を投入した。チェンの完投より継投策を選んだ指揮官は「次もある」と残り5試合でのチェンの起用も示唆した。指揮官は全精力を傾けての総力戦で、ペナントを奪う気迫を見せた。

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2010年9月21日のニュース