ベテラン稲葉の読み勝ち!ハム3位死守

[ 2010年9月21日 06:00 ]

<日・オ>3回、小谷野の右前適時打で稲葉が生還。捕手・前田大

 【日本ハム3-2オリックス】プロ16年目の経験が打たせた同点打だった。3回2死二塁。日本ハムの稲葉は、木佐貫の2球目フォークを右前に運んだ。

 続く小谷野の右前打で日本ハムは決勝点を挙げる。稲葉は言った。「普段はあまり(狙い球を)絞らないが、あそこはフォークしかない」。ではなぜ、この打席では球種を絞ったのか。2つの伏線があった。

 伏線(1) 初回に稲葉はワンバウンドのフォークに手を出し、空振り三振。フォークにタイミングが合っていなかった。

 伏線(2) そして3回の打席。稲葉が打席に入った時点で状況は2死一、三塁。ここでもワンバウンドする初球フォークに空振りしたが、これが暴投となり、三塁走者が生還。2死二塁となった。

 木佐貫にとってみれば絶対に同点にしたくない。「きょうはフォークにタイミングが崩されていた。ならば直球でなくフォーク。でも甘くなる確率は高い」。だが、暴投直後ではもう1度、決め球を低めにワンバウンドはさせられない。そんな投手心理をベテランは完全に読み切り、日本ハムはロッテとの同率3位をキープした。

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2010年9月21日のニュース