原監督会見打ち切り「細かいことを言い出したら止まらなくなる」

[ 2010年8月30日 06:00 ]

<広・巨>矢野を迎える原監督

 【巨人12―11広島】怒りを抑えるのに必死だった。試合後の会見。明らかに不機嫌な表情で姿を現した巨人の原監督は「きょうは12対11で巨人が勝った。以上。本当に(コメントすることが)ありません。細かいことを言い出したら止まらなくなる」と顔を紅潮させた。

 取っては取られての繰り返しだった。4回に坂本の適時打で2点を挙げてリードを4点に広げれば、先発・朝井が直後に3失点。6回に長野の適時打などで5点を奪えば、直後に山口が3点を失った。7回に小笠原の2ランでリードを3点とし、8回から抑えのクルーンが登場。27日の3連戦初戦で9回に岩本に2ランを浴びて2点リードを守れなかった右腕は2イニング目の9回にまた岩本に2ランを許して1点差とされた。2死一塁からマイケルが登板して逃げ切ったが、とても指揮官が喜べる勝利ではなかった。

 首位・阪神も勝ったため、ゲーム差なしの2位は変わらず。7月は9勝12敗で8月もここまで12勝13敗と、どうもリズムに乗れない。原監督は6回守備でファウルチップを左太腿に受けて9回に大事を取ってベンチに下がった捕手・阿部について「出られる状態ではなかったということ」と話したところで「以上!」と一方的に会見を終了。この日ばかりは最後まで怒りが収まらなかった。

 ▼巨人・小笠原(7回に貴重な追加点となる29号2ラン)きょう勝ったのは大きい。いい追加点になったと思う。
 ▼巨人・阿部(6回の守備でファウルを左ひざ上に当て、9回の守りから交代)試合に出られるように最善を尽くします。
 ▼巨人・矢野(6回2死満塁、代打で勝ち越しの左前打)大事な場面で使ってもらったので何とか期待に応えたかった。

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2010年8月30日のニュース