信頼勝ち得たソフトバンク左腕 基礎には「野村の教え」

[ 2010年8月30日 08:21 ]

 【ソフトバンク2―1ロッテ】ソフトバンクが1点リードの6回無死二塁で救援した左腕の森福が1点も許さず、27日に続いてピンチで起用した首脳陣の期待に応えてみせた。

 基礎には「野村の教え」がある。05年から2年間、シダックスに所属。当時の野村克也監督からは、襟足が長い独特の髪形などを何度もとがめられた。しかし同時に「生命線は外角低め」「内角は当ててごめんなさいだ」と内外角の重要性も何度も説かれた。ここ一番の勝負どころで、その教えを最大限に生かした。
 最初の井口には右前に運ばれて一、三塁とされたが動じない。4年目の24歳は右打者に外角一辺倒だった以前とは違う。「内角を攻める勇気。打てるもんなら打ってみろという気持ち」で続く金泰均に向かっていった。
 追い込んでからの4球目を外角に投じ、最後は内寄り高めの136キロで空振り三振。続く福浦も三振、今江を二ゴロに仕留めて窮地を脱した。
 これまで1点を争う中盤では甲藤や摂津が投入されていた。「右打者も気持ち良く振らせない。あの回は何かあれば(選択は)森福一本だった」と高山投手コーチの評価もうなぎ上りだ。

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2010年8月30日のニュース