斎藤 大リーグ史上初の一発でラッキーな2勝目

[ 2010年8月30日 09:14 ]

マーリンズ戦の9回、サヨナラ本塁打を放ちチームメートの祝福を受けるブレーブスのマキャン(中央右)。斎藤が2勝目を挙げた

 ブレーブスの斎藤隆投手は29日、アトランタでのマーリンズ戦に4―6の9回に4番手で登板し、1回を無安打1四球2三振で無失点だった。直後の攻撃でチームが2本塁打で7―6でサヨナラ勝ちし、斎藤が2勝目(3敗1セーブ)を挙げた。

 好投の直後に劇的な幕切れが待っていた。斎藤は2点を追う9回に登板し、無得点に抑えた。その裏の攻撃で2本の本塁打が飛び出し、チームはサヨナラ勝ち。思わぬ形で2勝目が付き「びっくりした」と驚きを隠さなかった。
 丁寧に低めを突いてストライクを先行させた。2者連続で空振り三振に仕留めると、四球を出したが次の打者を150キロの速球で左飛に打ち取った。4試合ぶりの登板にも「久しぶりだったけど球の走りは良かった」と納得の表情だった。
 救援陣の働きに土壇場で打線が応える。9回に代打ダイアズの2点本塁打で同点。さらに2死走者なしからマキャンの右翼への打球は一度は二塁打と判定されたが、ビデオ判定の末に本塁打に。大リーグ初のビデオ判定によるサヨナラ弾という珍事で決着した。
 「いつもベンチにいると逆転しないので」と斎藤は縁起のいいトレーニング室で試合を見守ったという。「(テレビで)スローを見て入ったのは分かった」と冷静そのものだった。(共同)

続きを表示

2010年8月30日のニュース