SBMプラス「M」5人継投で再び単独首位

[ 2010年8月30日 06:00 ]

<ソ・ロ>6回のピンチを抑え、小久保とハイタッチをする森福(左)

 【ソフトバンク2―1ロッテ】「SBM」に新たに「M」が加わって、ソフトバンクは再び単独首位に浮上した。「しびれる場面だったが、結果を残してくれた」。試合後、秋山監督が振り返ったのは1点リードの6回無死二塁。森福の快投で無得点でしのいだシーンだった。

 「ピンチで投げさせてもらえるのは、やりがいがあります。気持ちを強く持って冷静にいけたら抑えられる」。いきなり井口に右前打され無死一、三塁。それでも強気な左腕はここから本領を発揮する。金泰均、福浦を連続三振。今江は二ゴロに仕留め、見事に無失点でしのいでみせた。
 冷静な判断力が光った。井口に打たれたのは初球の外角シュート。27日の対戦では同じ球で井口から空振り三振を奪っていた。「狙われている」と察知し、金泰均へは一転内角攻め。最後は内角高めの136キロ直球で空振り三振だ。トルネード気味のフォームから、やや左ひじを下げて投げる変則左腕。続く福浦、今江へは外角ぎりぎりの球で仕留めるなど、ベースの横幅をいっぱいに使った配球で抑えた。

 最大のヤマ場を乗り切ると7回から摂津、ファルケンボーグとつなぎ、9回を締めた馬原は通算157セーブ目。豊田(巨人)に並び歴代8位タイに浮上した。
 チームは再び単独首位に浮上。くしくも野村氏と同じホークスの19番を背負う若鷹が、その左腕でチームを勝利に導いた。
 ◆森福 允彦(もりふく・まさひこ)1986年(昭61)7月29日、愛知県生まれの24歳。豊川2年時に56イニング連続自責点0の愛知大会記録を樹立したが、甲子園出場はなし。シダックスでは05年スポニチ大会で新人賞。06年にシダックス廃部に伴う特例で社会人2年目でドラフト対象選手となり大学・社会人ドラフト4巡目でソフトバンク入団。07年3月31日ロッテ戦(千葉マリン)でプロ初登板。1メートル71、65キロ。左投げ左打ち。

 ≪ソフトバンクの救援投手が健闘≫2年目の摂津(ソ)が今季60試合目の登板。昨年新人でパ・リーグ記録の70試合に登板したが、入団1年目から2年連続60試合以上に登板したのは56~59年稲尾(西=4年連続)、61、62年権藤(中)に次いで48年ぶり3人目になる。この日は摂津のほか森福、ファルケンボーグ、馬原と救援4人が無失点の好投。今季パ6球団の救援投手の防御率は(1)ソフトバンク2・79(2)オリックス3・45(3)日本ハム3・62(4)楽天3・90(5)西武4・22(6)ロッテ4・24。ソフトバンクは唯一2点台と健闘が目立つ。

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2010年8月30日のニュース