86日ぶり奪首や!阪神、ブラ2発で後半“快幕”

[ 2010年7月28日 06:00 ]

お立ち台で「あんたがヒーロー!!」とお互いに指差し合うブラゼル(左)と新井

 【阪神5-2横浜】首位で「快幕」――。阪神は後半戦スタートとなった27日、横浜に快勝。巨人が中日に敗れたため、5月2日以来、86日ぶりの首位に返り咲いた。

 クレイグ・ブラゼル内野手(30)が4回に後半戦チーム最初の一発となる同点の31号ソロ。8回にはダメ押しとなる32号ソロを放ち、巨人・ラミレスに並び再び本塁打キングに躍り出た。5年ぶりのリーグV奪回に向け、猛虎が力強い再スタートを切った。
 甲子園のボルテージは最高潮に達した。巨人・ラミレスに並ぶリーグトップの32号。その巨人を抜き、5月2日以来86日ぶりに首位に浮上した。二重の喜びに、お立ち台のブラゼルは会心の笑みを浮かべた。
 「とても興奮しているよ。本当に1位になるのは素晴らしい気分。ホームランキングのタイトルよりも優勝のリングが欲しいね」。頼りになる助っ人だ。4回に同点ソロ。ランドルフの外角直球を「逆らわずしっかり強く叩けた」と浜風に乗せて左翼席へ運んだ。横浜に先制された直後。真弓監督も「1点取られて、すぐに1点取れたのが大きかった」と評した。ブラゼル自身も球宴前の7試合はノーアーチで終わっただけに「チームにとっても自分にとっても、いいタイミングでホームランになって良かった」と手応えをつかんだ。
 さらにトドメの一発もお見舞いした。3点リードで迎えた8回に32号ソロ。加藤が投じた低めのフォークを完ぺきにとらえ、ライナーでバックスクリーンに運んだ。3連発を放った6月29日の中日戦(甲子園)以来、今季5度目の1試合2発。横浜戦はセ5球団で最も多い8本目となり、「お得意さま」を相手にパワーを全開させた。

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2010年7月28日のニュース