阪神“天敵”清水攻略で首位キープ

[ 2010年7月28日 23:16 ]

 【阪神6―3横浜】長距離打者がずらりと並ぶ打線が単打だけで勝利を呼び込んだ。阪神が0―2の七回に2犠打を挟んで8連打を記録。6点を奪って逆転し、快勝で単独首位を守った。

 相手はこの試合まで今季3戦3敗だった清水。この日も六回まで歯が立たず、2安打に抑えられていた。だが、4試合無安打と調子を崩していたマートンが中前打で出塁すると打線に火が付いた。
 無死二、三塁でブラゼル。自打球を左ひざに受けながらも「間をあけたくなかったので集中した」と痛みをこらえて2点適時打を放ち同点。さらに一、三塁から城島の右前打で勝ち越した。城島は「打てる球はあまりなかった。みんながつなげてチャンスをつくってくれた」。
 天敵の好投に打線の意識が自然とつなぐ打撃にまとまった。普段と違う魅力を見せた打線に真弓監督は「珍しい。シングルだけでつないだんだから」と驚きを交えて言った。
 前日に4度目の単独首位に立った。だが、過去3度はいずれも翌日の試合で敗れて同率首位に並ばれるか、2位に転落していた。清水を攻略し、悪いジンクスも打破。貯金を今季最多の14に伸ばした指揮官は「貯金はどんどん増やしていきたい」。会心の勝利の余韻もそこそこに、意欲的に話した。

続きを表示

2010年7月28日のニュース