47歳“切り札”工藤、30球目に力尽きる

[ 2010年7月28日 22:45 ]

 【西武4―9ロッテ】西武の切り札投入が、思わぬ展開を招いた。2点を追う八回、今季は本拠地初登場となる47歳の工藤がマウンドに立つと、スタンドは絶叫のような大歓声に包まれた。

 抑えれば、逆転への機運が一気に高まる場面。大松を三振に仕留め、2死一塁まできた。だが、福浦に安打を許すと苦しくなる。次打者は四球で満塁に。うだるような暑さの中、懸命に腕を振った30球目、無名の細谷に2点打を浴び、力尽きた。結局この回、チームは決定的な5点を失った。
 「球は悪くなかった。あの回は工藤さんと決めていた」と渡辺監督は言う。左腕は「声援に応えるだけの結果を残さないと話にならない」と厳しい顔で振り返った。
 2年ぶりの6連敗で3位に落ちた。八回の守備で中島が左肩を痛めたのも心配要素だ。監督は「この状況を何とかしないといけない」。その口調に悔しさがにじんでいた。

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2010年7月28日のニュース