広島・オリックス　２対１の緊急トレード

　広島・長谷川昌幸投手（３２）、喜田剛内野手（３０）とオリックス・迎祐一郎外野手（２８）の２対１の交換トレードが両球団で合意に達したことが１４日、分かった。近日中に発表される。

　広島は長打力のある右打者を補強ポイントに挙げており、０７年にウエスタン・リーグで３冠王を獲得した迎を以前からリストアップしていた。一方のオリックスは左打者と先発要員の強化を目指しており、０２年に自己最多の１３勝をマークし、通算４２勝（５８敗）の長谷川は実績も十分。また、０７年に阪神から移籍し、主に代打として起用されていた喜田の打撃力も評価していた。
　ともにＢクラスに低迷している両球団の思惑が一致し、１８、１９日の交流戦での直接対戦を前に緊急トレードとなった。

　◆喜田　剛（きだ・ごう）１９７９年（昭５４）１０月２５日、福岡県生まれの３０歳。沖学園―福岡大を経て０１年ドラフト７巡目で阪神入り。０７年にトレードで広島移籍。０８年以降は主に左の代打で、今季の１０試合もすべて代打出場。通算成績は２２９試合、打率・２５０、９本塁打４４打点。１メートル８３、８５キロ。右投げ左打ち。
　◆長谷川　昌幸（はせがわ・まさゆき）１９７７年（昭５２）７月１６日、茨城県生まれの３２歳。市銚子から９５年ドラフト１位で広島入り。０１年に９勝、０２年にチームトップで自己最多の１３勝をマーク。今季は２試合に先発で０勝１敗。通算成績は２０３試合４２勝５８敗で防御率４・４４。１メートル８５、８０キロ。右投げ右打ち。
　◆迎　祐一郎（むかえ・ゆういちろう）１９８１年（昭５６）１２月２２日、佐賀県生まれの２８歳。伊万里商から９９年ドラフト３位でオリックス入り。外野手で０４年は４４試合で打率２６７。０８年には初の開幕スタメン。今季は３試合出場。通算成績は１６２試合、打率・１８５、７本塁打２４打点。１メートル８０、７９キロ。右投げ右打ち。