東野が先制打&12K ラミレスは通算300号!

[ 2010年5月15日 22:01 ]

お立ち台でポーズをとる、7勝目を挙げた巨人の東野(右)と通算300号本塁打のラミレス

 プロ野球セ・パ交流戦、巨人―ロッテ1回戦は15日、東京ドームで行われ、巨人が4―2で逃げ切った。先発の東野が9回途中まで5安打12奪三振の力投で7勝目をマーク。

 交流戦1カード目では西武と1勝1敗だったセ・リーグ1位巨人が、西武に代わってパ・リーグの首位に立ったロッテと激突。2回2死満塁から先発の東野が自らの左前打で1点を先制すると、3回には小笠原が右中間へ11号ソロ。小笠原は「厳しいコースだったけど、うまく残ってバットに乗っかってくれた。東野が頑張っていたし、早めに追加点が取れて良かったよ」と話した。
 4回に坂本の左越え9号ソロで1点を加え、5回にはラミレスが通算300号となる13号ソロを放ち、4―0とリードを広げた。
 ラミレスは「日本に来た時には300号も打てるなんて予想もしていなかった。このユニホームを着て打てたことに大きな意味があるし、自分自身誇りに思っているよ」と興奮気味に話した。
 ロッテは4点を追う9回、福浦と金沢のタイムリーで2点を返し、なお1死満塁としたが、根元、西岡が連続三振に倒れ、あと一歩届かなかった。

 ≪東野、完封逃すも7勝目≫九回1死。2試合連続完封が目前だった巨人の東野は、145球目を福浦に適時打された。悔しさをにじませながらベンチへ戻る。「最後までいきたかったですけど…」。だが、好調のロッテ打線から毎回の12三振を奪った力投が色あせるわけではない。完投は逃したものの、リーグトップの7勝目をつかんだ。
 「空振りも取れたし、手元でいっていたのかな」と振り返ったように、速球に力があった。スライダーの切れも申し分なし。追い込んでからの決め球に苦労することも多い右腕だが、この日は有無を言わさずに打ち取る勢いがあった。
 ロッテに対しては「内角攻めが基本線」と分析。一回2死二塁では、4番の金泰均に初球から内角を続け、最後に外のスライダーで空振り三振。「右打者の内角によく制球できた」と、狙い通りの組み立てで相手打線を封じた。
 二回には自ら先制打を放ち、投打にわたる活躍で自身の連勝を7に。原監督は「野性的な投球だった。自信を持って放れるようになっている」と、成長を続ける23歳をたたえた。

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2010年5月15日のニュース