「絶対打つ」マー君救った嶋 有言実行の逆転二塁打

[ 2010年4月25日 17:53 ]

6回、逆転の2点二塁打を放った嶋(左)を笑顔で迎える楽天先発の田中

 【楽天4―3日本ハム】珍しく制球に苦しんだ楽天の田中を救ったのは、女房役のバットだった。6回、押し出し四球で勝ち越しを許した直後の攻撃。降板が決まっていた右腕に「絶対にタイムリーを打つ」と言い残して2死満塁の打席に立った嶋が、言葉通りの逆転二塁打を放った。

 マウンドには代わりばなの武田久。1ストライクからボールが2球続いた後の4球目だった。「あのカウントでは(甘く入れば危険な)内角シュートはない。外の甘い球を意識した」と読み、スライダーを振り抜いた。打球は左翼手の頭を越えて2者が生還。田中に勝ち星を付け「強い気持ちで打席に入った」と興奮気味に振り返った。

 嶋が感謝を口にしたのは、野村前監督の教えだ。「あそこでシュートはないと思えた。3年間配球を教えてもらい、それが打撃にも生きている」。これで打率3割2分1厘と、打線の下位で存在が光る。

 チームは今季初の3連勝。ブラウン監督は「常にいいパフォーマンスを出さないといけない」と引き締めも忘れなかったが、その表情はこれまでになく生き生きとしていた。

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2010年4月25日のニュース