ロッテ 緊急事態も総力戦で3連敗阻止

[ 2010年4月25日 19:10 ]

 【ロッテ5―3ソフトバンク】2連敗中のロッテをいきなりアクシデントが襲った。二回無死一塁で先発の川越が右太もも裏の張りを訴えて降板。重苦しい雰囲気が流れた。

 緊急事態にまず奮起したのが里崎。直後の二回の攻撃で2号ソロを左翼席にたたき込んだ。背中を痛めて戦列を離れ、20日に復帰したばかりの里崎はチーム内の空気を熱い言葉で表す。「おれがけがした時はみんながカバーしてくれた。きょうはおれが何とかするつもりだった。それがチームの和。今年のロッテ」

 1点差と迫られて迎えた六回は大松が適時二塁打を放った。ここ2試合は好機で凡退していたが、2死二塁で直球をとらえた一打は低い弾道でぐんぐん伸びた。連敗の責任を感じていた5番打者は「完全に気持ち。勝ちたい。その思いで(打球が)センターを越えていった」と誇らしげ。八回にも適時二塁打で貴重な追加点をもたらした。

 川越の降板後は5投手の継投でしのぎ、打っては先発全員の13安打。今季初の3連敗を総力戦で免れた。西村監督は「みんなが一つになって戦おうというのがよく出ていた」としみじみと語った。

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2010年4月25日のニュース