バット折られた松井秀「いつもそっちが頭に残る」

[ 2010年4月8日 16:57 ]

<エンゼルス・ツインズ>の8回、三飛に倒れるエンゼルス・松井秀

 【エンゼルス2―4ツインズ】3打席連続で安打しても松井秀喜外野手の表情は硬いままだった。走者を置いて凡退した第4打席の悔しさからだ。沈黙が広がるロッカールームで「いつもそっち(打てなかったこと)の方が頭に残る。力負けですよね」と厳しい目つきで正面を見据えた。

 内寄りの初球を思い切りよくさばいた右前打に始まり、一塁走者がスタートを切った3回2死一塁では外のスライダーを転がし、二塁手が一塁方向に詰めて広がっていた二遊間を抜いた。6回は二塁打。変化球を仕留めてフェンスを直撃した。
 それでも、3回は「たまたま」、六回は「甘かったっていうのもあるのでは」と素っ気なかった。むしろ、8回1死一塁でバットを折られた三飛に「速球に押された」と言った口調により感情がこもった。
 松井秀は個人成績に執着しない。「僕はチームが勝つために野球をしている」という姿勢は新天地でもぶれない。ソーシア監督が「根っからの野球人」と評するのはチームへの献身、野球に取り組む真摯な姿勢からだ。
 8日(日本時間9日)は公式戦で2年ぶりとなる外野守備に就く。日々、挑戦が待ち受ける。(共同)

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2010年4月8日のニュース