投打に活躍！「きょうはマエケンデー」

５回広島１死三塁、梵の左犠飛で前田健が先制の生還。捕手川本

　【広島４－０ヤクルト】広島は野村監督が「きょうはマエケンデー」と脱帽するほど、前田健の独壇場だった。打っては五回に二塁打で先制の口火を切るなど２安打２得点。投げては８回４安打無失点。完封目前で自ら降板を申し出て、余力を残して２勝目を挙げた。

　「先に点を取られないように、序盤から飛ばした」と前田健。直球の伸びが抜群だった分、変化球も切れた。ただ、攻撃で塁に出ている時間が長くなったのは誤算だった。思った以上に体が冷え、塁上でウエアを着込んで肩を回すなどしたが、無理はしなかった。
　前田健は降板を「寒かったし、回の合間も難しかった。次も見据えてです」と説明しながら満面の笑み。先発陣で唯一勝ち星を挙げ、打撃でも１０打数５安打。低迷する広島で、入団４年目の２１歳が一人気を吐いている。