長嶋さん 裏方仕事を手伝って銅に貢献した

[ 2010年4月8日 06:00 ]

 あまりにも若く、早過ぎる死。巨人の木村拓コーチがメンバー入りしていた04年のアテネ五輪で日本代表監督を務めた、巨人・長嶋茂雄終身名誉監督は「アテネ五輪では、プレーヤーとしてだけでなく、率先して裏方仕事を手伝う姿勢から、チームの一体感を生んで銅メダルに貢献してくれました」と当時を振り返った。

 長嶋氏も同じように病気と闘った。アテネ五輪の約5カ月前の04年3月4日、脳梗塞(こうそく)で倒れて入院。五輪の舞台で実際に指揮を執ることはかなわなかった。それでも本戦での木村拓コーチの奮戦ぶりが、チームの支えになったことは知っていた。自身は退院後も必死のリハビリを続け、現在は劇的な回復を遂げた。木村拓コーチも…。そんな願いは届かなかった。
 「昨年は、突然、マスクをかぶったのに、懸命のリードでチームの危機を救った試合(ヤクルト戦)が忘れられません」と長嶋氏。「コーチとして、さらに活躍されることを楽しみにしていました。本当に残念でなりません」と、その若すぎる死を悼んだ。

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2010年4月8日のニュース