新人一番乗り!荻野貴がプロ1号逆転弾

[ 2010年3月27日 06:00 ]

<ロ・日>初回無死三塁、荻野貴が左越え2ランを放つ

 【ロッテ9-1日本ハム】指5本分以上短く握ったバットから飛び出した大きなアーチだった。1点を追う初回無死三塁。ロッテのドラフト1位・荻野貴が、12球団の新人一番乗りとなるプロ1号逆転弾を放った。

 10安打9得点とチームの猛打と3連勝を呼び込む一撃。本拠地開幕戦のお立ち台で大歓声を浴びたルーキーは「最悪、犠牲フライと思って振り切りました。(お立ち台が)あることを知らなかったのでびっくりです」。

 プロ入り後初めてストッキングをひざ下まで見せるクラシックスタイルで登場。この試合で魅せたのは50メートル走5秒6の快足ではなく、開幕から4試合連続安打と絶好調のバットだった。指2本分空けて持っていた社会人時代から、プロの球に対応するためさらに短く持っても飛距離は出る。腕力に頼っていたアマ時代とは違い、下半身と体の回転ではじき返すことを心掛けているからだ。

 西岡との1、2番コンビでアベック弾を含む4安打4打点と機能し、早くも新人王有力候補の声も聞かれる。「最終的に(新人王が)獲れればいい。でも僕の仕事はホームランじゃない。狙って打てるバッターじゃないし、あしたは(本塁打を)忘れて基本に忠実にいきたい」。慢心はない。その足も快音もまだまだ勢いは止まらない。

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2010年3月27日のニュース