外野 三塁打で満塁の走者を一掃

[ 2010年3月27日 18:22 ]

自由ケ丘―東海大相模 8回裏自由ケ丘2死満塁、外野が右中間へ走者一掃の三塁打を放ち一塁を回る

 【自由ケ丘4―1東海大相模】ブラスバンドの演奏が突然やみ、自由ケ丘の応援団から「そ、と、の!」の大コールが巻き起こった。その直後だった。昨秋の公式戦わずか3打数1安打の外野が、右中間を破る走者一掃の三塁打。同点の八回2死満塁から、プロも注目する東海大相模の右腕、一二三を打ち砕いた。

 6番打者が直球に力負けしなかった。「打ったのは外角高め。ビデオで研究したら、浮いてくることが多かったので狙っていた」と、殊勲の一打に興奮を隠せない。五回には同点の足場となる中前打も放っていた。
 本来は捕手だが、正捕手には主将で中軸を打つ中村が座る。出番を求めて、この冬は持ち味の打撃に磨きをかけてきた。その努力は末次監督の目に留まり、一塁手に抜てきされた。「特に右方向へ強く打つことを心掛けて練習を積んできた」と言う。大舞台で出た一打は、努力のたまものだ。
 優勝候補を退けても、浮かれる様子は一切見せない。「とにかく一戦一戦。また頑張ります」と元気いっぱいに言い、笑顔がきりりと引き締まった。

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2010年3月27日のニュース