東海大相模敗退 注目右腕痛恨の8回

[ 2010年3月27日 15:24 ]

初戦で敗退し引き揚げる東海大相模の一二三投手

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 第82回選抜高校野球大会第5日は27日、1回戦を行い、第3試合で初出場の自由ケ丘(福岡)と大会屈指の好投手一二三を擁する東海大相模(神奈川)が対戦し、自由ケ丘が4―1で勝ち、優勝候補は初戦で敗退した。

 同点の八回2死満塁。東海大相模の一二三は投げた瞬間に打たれることを覚悟したという。「真っすぐが高めに浮いた。バットに当たった瞬間、長打と思った」。3人の走者がホームまで駆け抜けるのを、ぼうぜんとした表情で見届けた。
 大会屈指の剛腕は本調子ではなかった。試合前の投球練習では低めに集まっていたが「試合が始まると緊張して直球が高めに浮いた。体がいうことをきかなかった」。
 変化球を多投してしのぐ。チームは一回に1点を先制したが、その後は援護がなかった。我慢の展開の末にエースが崩れた。「技術うんぬんじゃなく、気持ちの弱さが出た」とうつむいた。
 優勝候補として臨んでまさかの初戦敗退。門馬監督は「負けた悔しさはあるが、この経験で彼が一回り大きくなってくれると思う」と大黒柱の成長を願った。

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2010年3月27日のニュース