3年目の飛躍!由規 球威で巨人ねじ伏せる

[ 2010年3月27日 22:28 ]

 【ヤクルト10-5巨人】ヤクルトの由規は八回、前打席で本塁打を浴びている小笠原に対し、2ボールになった。打者に有利なカウント。直球に合わせられている可能性が高かったが「あそこまで来たら勢いで勝負。ずっと緊張していたが、最後まで途切れなかった」。あえて直球で押した。

 振り遅れでファウルを奪うと次の球も直球でファウル。最後は152キロの直球で遊ゴロに仕留めた。球数は130に迫る中、直球を3球続けてもとらえられることはないほど、球には力が宿っていた。
 直球で振り遅れや当てるのがやっとのファウルを奪い、自らを有利な状況にしていた。今季、直球の握りを浅くした。「指に引っ掛かっている感じがある」。最大の武器である直球の質が上がったことを、リーグ随一の強打線を8回1失点に封じたことで証明した。
 制球は決して良くなかった。この日もプロ初完投を阻んだように、球数の多さは課題として残っている。しかし、たとえアバウトでも巨人さえ力でねじ伏せる直球がある。「手応えはあるし、巨人を抑えて自信になる」と3年目の飛躍を確信したように言った。

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2010年3月27日のニュース