マー君15勝したのにノムさん“約束破り”!?

[ 2009年10月6日 06:00 ]

<オ・楽>15勝目を挙げた田中将大は小山(左)から笑顔でウイニングボールを受け取る

 【楽天6-3オリックス】プロ3年目で初めてつかんだ15勝。CSの“2位マジック”を3に減らし、日本ハムのリーグ優勝まで食い止めた楽天・田中は一流投手としての“勲章”に感慨にふけった。

 「本当に15という数字を目標にやってきたので、形はどうあれ15という数字を残せてよかった」。12安打を浴びながらも、132球の熱投で8回3失点。登板予定だった2日のソフトバンク戦が雨天中止となったことで、中9日と休養十分でのマウンド。肩、ひじの蓄積疲労に加え、股関節痛もあっただけに“恵みの雨”だった。最速152キロで、150キロ台も計16球。田中自身も「球が走っていたし、バランスも良かった」と手応えを口にした。
 ただ、完封ペースだった7回に高めの直球を狙い打たれ3失点。CSを控えるだけに、田中は「これからワンチャンスで勝負がつく試合になってくる。だから3点を守り切って勝たないといけなかった」と猛省した。
 春季キャンプ中に野村監督から「15勝したら、オレの腕時計コレクションの中から好きな時計をプレゼントする」と言われた。その日が訪れたが、当の野村監督は「(12安打は)打たれ過ぎ。“はい、おめでとう”という15勝じゃない。オレが逆にもらいたいよ」と、まさかの約束破り!?だが、それもこれも田中への期待の裏返しだ。「まだまだ先があるし、これからもうひと踏ん張り」と言う田中に、指揮官は「ここからは気合と根性だ」。残り5試合で先発予定はないが、CSに向けて中継ぎでの調整登板機会があり、最多勝の可能性も残された。

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2009年10月6日のニュース