梨田監督と抱き合うダル…ビールかけには加わらず

[ 2009年10月6日 23:37 ]

2年ぶりのリーグ優勝を果たし、ダルビッシュと抱き合う日本ハムの梨田監督

 【日本ハム5―4西武】ダルビッシュにとっては“不完全燃焼”の優勝だったに違いない。「最後までは投げられなかったけど、それまではそこそこ投げられた。すごい成績とは思わないが、恥ずかしい成績は残していない」。試合後、梨田監督と抱き合った右腕は、淡々と振り返った。

 アクシデントに見舞われたのは7月24日。オールスター第1戦で、ラミレス(巨人)の打球が右肩を直撃。尻上がりに調子が上がるタイプなのに、右肩打撲の影響で終盤になると球威が落ちるようになった。
 8月下旬には出場選手登録を外れることに。一度は復帰したが、右肩をかばうことで腰痛も併発し、優勝争いが佳境を迎えた9月23日、再び戦列を離れた。
 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)からフル回転してきた。今は小休止。5日には約2週間ぶりにブルペン入りし、投球練習を再開した。
 歓喜のビールかけには加わらなかった。リーグ制覇は通過点にすぎない。エースの心は、すでにクライマックスシリーズでの完全復活に向いている。

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2009年10月6日のニュース