現役生活37年…「あぶさん」景浦安武引退セレモニー

「あぶさん」の引退式で、あいさつする作者の水島新司さん＝ヤフードーム

　人気野球漫画「あぶさん」の主人公、景浦安武選手の引退セレモニーが６日、福岡市のヤフードームで行われ、作者の水島新司さんが「３７年間にわたり選手やファンに愛され、いい野球人生でした」とあいさつした。

　作品の中で景浦選手はプロ野球の南海（現ソフトバンク）に入団以来、ホークス一筋で長くプレー。漫画が連載中の「ビッグコミックオリジナル」で今季限りの現役引退が発表されていた。
　引退式はソフトバンクのレギュラーシーズンの本拠地最終戦となるオリックス戦後に行われ、秋山幸二監督から花束を贈られた水島さんは感激の面持ち。スタンドの観客から「ありがとう」の声援が送られた水島さんは球団にお礼を述べ、「あぶさんはユニホームを脱ぎますが、連載は続きます。どうぞ変わらぬご声援をお願いします」と結んだ。