被安打９…岩隈“我慢の１２勝目！”

８回３失点で１２勝目をマークした楽天・岩隈

　【楽天８―５オリックス】楽天の岩隈が８回３失点で１２勝目。打線は１―１とされた直後の５回に宮出が３号２ラン、３―３の８回には山崎武が左前適時打を放ち、９回には４点を加えた。オリックスは岩隈から９安打を放ったが、一度もリードできなかった。

　≪岩隈ビックリの１５２キロ≫８回まで１３５球の力投だった。楽天の岩隈が６連勝で１２勝目。「こういう試合を勝っていけばチームの自信にもなる」と胸を張った。
　９安打を浴びながら、要所は締めた。１―０の４回、ローズからの３連打で同点とされた。６、７回にも１点ずつ返されたが、一度もリードを許さなかった。
　最速１５２キロをマークした直球には「いつの間にか速くなっている」と岩隈自身が驚いた。オリックスの大石監督は「ここという時にコーナーに決めてくる」と制球力に脱帽した。
　９回に打線が４点を奪うと、後は救援陣に任せた。ただ、代わった福盛が打ち込まれ、最後はヒヤリとする展開に。野村監督は「リリーフ陣を休ませようと考えるんじゃないのか、普通は。結果オーライの野球は一番嫌い」とエースへの苦言も忘れなかった。